京都の庭師たち

#2 小堀遠州

素晴らしい庭を手がけてきた偉大な庭師たちを紹介します。 彼らのプロフェッショナルな仕事が、現代まで連綿と続く美しい日本庭園の文化を作ったのです。 好みの作庭家を見つけてもっとお庭に親しみましょう。

南禅寺金地院

小堀遠州

小堀遠州

1579〜1647年

作庭家について

小堀遠州は安土桃山時代から江戸時代前期にかけて活躍した大名であり芸術家。お茶、書道、作庭、建築と多彩な顔を持ちます。徳川幕府の作事奉行を務め、御所や城などの建築・造園に携わりました。遠州による茶の湯の美学「きれいさび」は現在でも遠州流として続いています。茶室や建築、庭園にその美学が表れます。

庭の特徴

遠州の庭の特徴は庭園にはじめて直線的な造形を持ち込んだことです。当時においては斬新な発想で、様々な形の切石を寄せ集め大きな石畳などの構成をしたり、反りのない直線的な石橋を配置したりと独自の美意識で表現しました。建築、茶室、庭園の自然な調和が感じられる点でも見逃せません。

小堀遠州の代表的な庭

その他代表的な庭

  • 二条城二の丸庭園
  • 仙洞御所

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