芬陀院は、臨済宗東福寺派の大本山、東福寺の塔頭寺院のひとつです。鎌倉後期、定山祖禅和尚を開山として創建され以来、一條家の菩提寺として有名です。雪舟作庭による鶴亀の庭が味わい深いです。
二度の火災にあい、長い歳月で荒廃していたところを、重森三玲氏の手によって復元されました。京都で最古の枯山水庭園の一つとして知られており、禅院式の枯山水庭園としての美しさは格別です。
方丈南庭
向かって左側は折り鶴を表現した鶴島、右の島は亀島です。亀島は二十基壇になっており、雪舟の逸話<動く亀島のはなし>をイメージさせてくれます。手前には白砂が敷かれ、緑に囲まれた庭の風景は日々の疲れを静かに癒やしてくれます。
東庭
茶室「図南亭」の丸窓から東庭を覗き見ることができますが、心を打つものがあります。
北庭
茶席へと至る庭です。