妙心寺退蔵院:元信の庭, 余香苑, 陰陽の庭

通年公開

Taizo-in (Myoushin-ji)

池泉回遊式庭園枯山水庭園

退蔵院は、臨済宗大本山妙心寺の塔頭寺院です。1404年に波多野出雲守重通によって、妙心寺第3世の無因宗因禅師を開山として創建されました。水墨画の祖といわれる画僧如拙の描いた室町時代の名作『瓢鮎図』(国宝)を所蔵しています。

庭園は、中根金作作庭の昭和の庭園「余香苑」と、方丈の西側に位置する室町時代の画家狩野元信が作庭した「元信の庭」が有名で、陰陽の対比が印象的な「陰陽の庭」もあります。

余香苑

造園家中根金作によって作庭された800坪の池泉回遊式庭園「余香苑」は昭和40年に完成。桜、蓮、楓など1年を通して楽しめる植物に囲まれ、池のせせらぎが四季の彩りに一層の深みを与えています。江戸時代の水琴窟やししおどしの音色も響きます。茶席「大休庵」で抹茶をいただきながら庭園を楽しんでください。

元信の庭

元信の庭は、画家狩野元信による作庭の枯山水庭園です。狩野元信が70歳にもなる頃のものと推測されています。その絵画的でありながらも庭園として見応えのある構成は、美しく独特な風格があります。「普遍の美」の象徴として、松、藪椿、槇、木斛、要黐など、一年を通して変わらない常緑樹を背景として植えてあるそうです。