無鄰菴は、明治・対象の元老、山縣有朋が明治27年〜29年に京都に造営した別荘です。有朋自らによる設計と監督の元、植治七代目小川治兵衛が作庭したものです。

庭園

東西に長い敷地の中で、池、川、芝生、草花が効果的に用いられ、山間の渓流のような雰囲気に仕上げられています。母屋から東側を望むと遠くに東山が見えます。東山を借景としてしつらえられた庭園は広々としており、のどかな時間を味わえます。

庭園東側には、醍醐寺三宝院の滝石組を模したといわれる3段の滝石組が配置されています。琵琶湖疏水の水を用いているそうで、見応えがありますね。そのすぐ正面の沢飛びは小さく可愛らしいかたちをしています。母屋に腰掛け、 瀬落ちが奏でる水音を聞きながらゆっくり過ごしたいお庭です。

母屋坪庭

時が止まるような繊細な竹の姿が美しいです。