妙心寺大心院:阿吽庭, 切石の庭

通年公開

Daishin-in (Myoushin-ji)

枯山水庭園

大心院は、妙心寺の塔頭寺院です。寛永年間に建てられた本堂と玄関、1768年建立の書院などを中心とした建築で院内が整っています。細川政元が景堂和尚に帰依して創建、その後天正年中に細川幽斎の尽力によって妙心寺内に移転、中興されました。

大心院には宿坊もあり、庭園「阿吽庭」を目の前にして休めるお部屋もあります。会館という形ではなく、お寺の中での宿泊は、背筋の伸びるような体験でしょう。

阿吽庭(東庭)

阿吽庭の東南側(奥)には築山を設け苔地としてあります。ここには三尊石組をはじめ、合計で17個の石が並び、色彩豊かでコンパクトな枯山水庭園が楽しめます。よく手入れされた東西に長い白砂の空間は、伝統的な趣を感じさせながらも、州浜型の曲線や島に見立てられた石の色彩とが、どこかモダンな雰囲気を感じさせます。石を仏、菩薩と見立てた第二の本堂として大事に守られてきたのであろうことが窺えます。

切石の庭

切り石の庭は方丈の南側に位置するお庭です。花壇のような枠が真ん中にあるのが珍しいです。石張りの通路である延段が祖堂へと導きます。

その他の見どころ