鹿苑寺は、京都市上京区にある臨済宗相国寺派の禅寺。室町幕府3代将軍足利義満が立てた三層の楼閣建築「金閣」で有名です。この地は西園寺家が代々所有していた別荘を義満が譲り受け、山荘北山殿《きたやまどの》を建立したのが始まりとなっています。
金閣の正面に広がる鏡湖池《きょうこうち》には大小10の中島と15を超える岩島があり、順路を進む毎に池の風景は次々と移り変わります。一般の拝観ルートは金閣の正面から鏡湖池の東側を北に進むように整備されており、金閣の裏手にまでくると、この池を離れ裏手の小高い山の方へ導かれます。鏡湖池の西側に回り込めず、西側の中島や石組がよく見れないのが残念なところですが、迫力のある風景と力強い石や松の姿には驚くばかりです。
芦原島と三尊石組
金閣の正面にある中島は、芦原島《あしはらじま》です。一般の人は金閣に上がれないので、島の後ろ側から金閣を背景に見ることが多くなりますが、金閣側から眺めるほうがより味わい深いものとなるでしょう。金閣の脇からであれば、島の正面の様子を見ることができるので試してみてください。正面に添えられた三尊石組は、がっちりとした風貌で目立ちます。手前の小さな石は礼拝石もしくは、三尊を滝のように見立てれば、水分石のようにも見えます。
龍門瀑・鯉魚石
裏手の道を進むと龍門瀑《りゅうもんばく》が目に入ってきます。落ちる水にあたって飛沫をあげている石が鯉魚石です。見事な石組みです。鯉魚石はとても面白い形をしていますね。
その他の見どころ
- 庭園
- 九山八海石
- 夜泊石
- 鶴島・亀島
- 五葉松
- 安民沢
- 夕佳亭
- 不動堂